山をまとめ木を出すこと。


こんばんは。企画研究室の井上です。
はじめての投稿ですが、日々の雑感や研究結果など発信できればと思っているところです。

本日は雑感として ’山をまとめて木を出すこと’ について思うことを書きたいなと。

DSCN2183

↑上記の図は、私がヨーロッパに調査にいった際にある事業体にて取らせて頂いた写真です。
色分けされている 7家族 がそれぞれ所有している山林でなかなか施業なども思うようにできなかったとのことです。

それが、ある地元の事業体がとりまとめを行い 5500ha の集約化を行ったとのこと。そのまとめた図がコチラ↓

DSCN2188

結論、素晴らしいなと感じる所です。(そしてその収益配分も均等に面積割りにできた:長期的な観点での合意が得られた との回答でした。)最近、土地をはじめとする不動産のまとめる過程に関わることが多く、この素晴らしい結論を得るまでに得た苦労は人並みでないなということを強く感じるところです。

いろんな立場でこの事象(山をまとめて木を出すこと)を考えることが出来ますが、まずアレンジャーの立場。
これは、長期的な林業のあり方を所有者に示し、皆に面積均等割りを認めさせることができる能力(提案力)がまず第一で、そのうえで実際に運用できる人と組めるか(もしくは自ら施業する場合はその能力)が備わっているかが重要な気がします。当然実績も。木材の販売(流通)のアレンジも重要な役割になると思うところです。

そして、所有者。
所有者同士には、いろんな思いがあることを感じます。それは先祖間であった黒歴史をはじめ、金銭的な感覚、記憶力、事業の理解力などなど様々な異なる背景があります。さまざまな背景を持つ所有者は多様性にあふれていることを感じる日々です。

あと、行政や、消費者からの視点など考え出すと面白い視点が数多くあることを感じますが、山林をまとめて木を出すという行為は、異なる知識や背景を持った所有者をまとめ、(そして地籍は先祖の先祖で相続登記が出来ていなくて判子がおせないなどの事業を進める上での障害も含めて)重労働だなぁと感じる日々です。

しかし国土の多くを占める森林。
まずはどれだけ大変でもこのヨーロッパのフォレスターがまとめきったように、山林を整理し、まとめることから我々の木が出てきているということを改めて感謝しつつ、取り組みをすすめたいなぁと感じたところです。

もっと山から収益がでればマンションや住宅、店舗などのような不動産のように、もっと流動化され、運用され価値ある資産になるのになぁと、我々五木としてより山林に川下から川上に付加価値をつけられるようになりないなぁと強く思うところでした!